職種の垣根を超えて協力する大切さ

介護職として介護現場で仕事に取り組むうえで、看護師や生活相談員、管理栄養士など多職種のスタッフの役割や専門性について正しく理解をすることが重要となります。

特に、認知症や身体障害、重病などを抱えている高齢者の割合が大きい特別養護老人ホームなどの施設では、質が高い介護サービスを提供するうえで、業務中に職種を超えて協力し合うことが大事です。

介護施設によっては、全ての職種のスタッフを集めて週に数回のミーティングを開いて、利用者の日々の様子や介護事故や感染症の予防などの話し合いが行われることもあります。

そこで、目的をもって介護の仕事を続けるために、こうしたチャンスを上手く利用することが肝心です。

また、介護職が他の職種のスタッフと良好な関係を築くには、ミーティングの時だけでなく日々の業務の合間に利用者の状況について情報共有をしたり、施設内のSNSや介護日誌などを使って互いの思いを確認することも有効です。

なお、介護現場における多職種のスタッフの協力の必要性について認識を深めるには、勤務先で研修を受ける他、自費で外部の研修期間で行われているセミナーに顔を出したり、介護業界の専門誌などに目を通したりすることも大事です。

その他、規模が大きい介護施設で初めて働く際は、面接を受ける前に必ず施設見学をして、それぞれの職種のスタッフの働きぶりや人間関係などを把握してなるべく働きやすいところを見極めることがポイントです。